・2025年5月12日(月) 開場19:00 開演19:30
・横浜市青葉区民文化センター フィリアホール
(東急田園都市線「青葉台駅」より徒歩3分)
・全席自由:前売一般 5,000円、前売学生4,000円(当日500円増)
Ascension Trombone Quartet
玉木優(ソリスト)
コリン・ウィリアムズ(ニューヨークフィル)
ニッキー・アビシ(アメリカ響)
クリストファー・バセット(サンフランシスコ響)
玉木優(ソリスト)、コリン・ウィリアムズ(ニューヨークフィル)、ニッキー・アビシ(アメリカ響)、クリストファー・バセット(サンフランシスコ響)の4人によって構成されるこのトロンボーン四重奏団は、2024年夏にアメリカでの共演を契機に結成されました。「アセンション(Ascension)」とは、「上昇」や「昇進」を意味し、音楽的、精神的な高まりや進歩を追求するとともに、国際的交流の架け橋となることを目指しています。デビューリサイタルの舞台に選んだのは、日本。普段それぞれ異なる舞台で活動する4人が、一つの空の下で集い、音楽を通じて新たな一歩を踏み出します。
<プログラム>
イントロダクション: アセンションカルテット デビューリサイタルへようこそ
アポン:トロンボーン四重奏曲 第一番
スモール:対話
高嶋 圭子:メモリーズ
シュニーダー:トロンボーン四重奏曲
プーランク:アッシジの聖フランシスコの4つの小さな祈り
フェロ:レッド・スペイン
マッキー:ラスト・ラップ
<プレイガイド・お問合せ>
E-plus イープラス:https://x.gd/8tRbR
ジョイブラス:03-5480-2468
ウェブ:https://www.yutamaki.com/ascension/
主催:Ascension Trombone Quartet
協賛:眞田貿易. Glanz Trombone, S.E.Shires, Ultimate Brass, Long Island Brass
後援:日本トロンボーン協会
協力:Natalie Shields
玉木 優 - Yu Tamaki
世界各地を舞台に活動を続けるソロトロンボーン奏者。兵庫県芦屋市出身。兵庫県立西宮高校音楽科、京都市立芸術大学を経て渡米。ミシシッピ響首席奏者、ミシシッピ大学講師、デュケイン大学院助手を務めた後、帰国。小澤征爾監督の「東京のオペラの森」や、サイトウキネンオーケストラに参加。東京佼成ウインドに在籍後、文化庁海外研修制度により渡欧し、スイスのベルン芸術大学を首席で修了。その後、南デンマークフィルに入団。2018年にソリストとして独立し、これまでに日本、アメリカ、デンマーク、アルゼンチン、イギリス、イタリア、韓国、スイス、スウェーデン、台湾、チェコ、ドイツ、トルコ、ノルウェー、フランス、ブラジル、メキシコなど、世界中で活動を展開しています。S.E.シャイアーズ、Glanz Tromboneの公式アーティストを務め、島根ふくたまフェスや静岡グランツフェスの音楽監督も務めています。2024年より大阪芸術大学客員教授。これまでに、イアン・バウスフィールド、ピーター・サリヴァン、呉信一、山下浩生の各氏に師事。現在デンマークに在住。リサイタルツアーでは、日本の主要都市はもちろん、アメリカではジュリアード音楽院やマンハッタン音楽院など、延べ50以上の名門音楽機関を巡りました。協奏曲共演としては、日本センチュリー響、日本フィル、大阪芸大ドリームウインド(日本のプロオケ首席奏者で構成)、アルゼンチン・サンタフェ響、ブラジル・バイア連邦大学附属管、アメリカ軍楽隊“Pershing's Own”、オオサカシオン、東京佼成ウインド、スーパーストリングスコーベ、Fountain City Brass Bandなど、数多くのオーケストラと共演を重ねています。これまでにアルバム「Love and Chaos」(2018)、「Colors for Trombone」(2019)、「Bridges」(2023)の3タイトルを、2025年に新作「Gifts for Trombonists」をリリース。また、NHK FMやドイツ・バイエルン放送(BR)でも演奏が放送された。
ニッキー・アビシ - Nikki Abissi
ニッキー・アビシはアメリカン交響楽団の第二トロンボーン奏者であり、ニューアルケミートロンボーン四重奏団の創設メンバーです。これまでに、アラバマ交響楽団、コロラド交響楽団、ニューワールド交響楽団で演奏し、ブロードウェイのミュージカルやラジオシティオーケストラでも活動してきました。シャイアーズ社とロングアイランドブラス社のアーティストとしても知られています。ジュリアード音楽院ではジョセフ・アレッシ氏に、ストーニーブルック大学ではマイケル・パウエル氏に師事。また、ペア・ブレヴィグ、ワーレン・デック、グレン・ダドソン、イアン・バウスフィールド、トーマス・リッコボーノの各氏にも学びました。あらゆる年齢層を対象に熱心な指導を行っており、彼女のプライベートスタジオでは、トロンボーンの演奏、音楽のキャリア構築、起業精神に関するマスタークラスを開催しています。彼女の生徒たちは、ジュリアード音楽院、ノースウェスタン大学、マンハッタン音楽学校、ニューイングランド音楽院などに進学し、それぞれ刺激的なキャリアを築いています。ニッキーは特許を取得した「エクステンダボーン」の発明者であり、起業家でもあります。エクステンダボーンは、トロンボーン演奏時に最も遠いポジションに誰でも簡単に手が届くようにするツールです。彼女自身が小柄なトロンボーン奏者であったことから、この発想が自身にとってだけでなく、世界中のトロンボーン奏者にも役立つツールとなると考え、発明しました。家庭では、ニッキーは夫、2人の息子、2匹の猫、1匹の犬と共に暮らしており、趣味は家族でビデオゲームをプレイすることです。
コリン・ウィリアムズ - Colin Williams
2014年よりニューヨークフィルハーモニックの副首席トロンボーン奏者。アトランタ響、サンアントニオ響楽で首席奏者を歴任し、これまでにシカゴ響、ボストン響、フィラデルフィア管、ロサンゼルスフィル、ナショナル響、ヒューストン響などに客演している。アクティブな演奏家としての活動に加え、音楽家の健康とウェルネスを提唱する教育者としても知られている。アトランタ響在籍時、唇の筋肉に激しい損傷を負い、医師から口輪筋の断裂と診断された。この負傷により約一年間オーケストラを休職し、その後数年にわたる痛みに苦しんだが、この経験が演奏と指導へのユニークなアプローチにつながっている。回復の過程とメンタルヘルスへの取り組みが、今日の彼の演奏スタイルと指導方法に大きな影響を与えている。舞台に復帰する決意を胸に、2018年にデビューアルバム『Ash』をリリース。また、毎年数百人が参加する国際的な音楽祭「サウスウェスト・トロンボーン・シンポジウム(STS)」の設立メンバーでもある。ソリストとしては、アトランタ響、アメリカ陸軍軍楽隊“Pershing’s Own”、アメリカミリタリーアカデミーバンド、ジョージアブラスバンド、アトランタウィンドアンサンブル、ジュリアードオーケストラ、ジェームスマディソン大学ブラスバンドなどと共演し、アメリカントロンボーンワークショップやインターナショナルトロンボーンフェスティバルでもデビューを果たした。室内楽奏者としては、アメリアアイランドチェンバーフェスティバル、グランドティートンミュージックフェスティバル、小澤征爾氏指揮のサイトウキネンフェスティバル、シカゴチェンバーミュージシャンズなどに参加。ミネソタ交響楽団のダグラス・ライト、ニューヨークフィルのデイビット・フィンレイソン、同じくニューヨークフィルのジョセフ・アレッシの各氏に師事した
クリストファー・バセット - Christopher Bassett
クリストファー・バセットは、2024年よりエサ・ペッカ・サロネンにより任命されたサンフランシスコ交響楽団のバストロンボーン奏者です。これまでに、セントルイス交響楽団、ジャクソンヴィル交響楽団、サンタフェオペラなどで演奏し、ボストン交響楽団、クリーブランド管弦楽団、デトロイト交響楽団、インディアナポリス交響楽団などでも活躍してきました。ニューイングランド音楽院ではジェームス・マーキー氏に、コロンバス州立大学ではブラッド・パルマー氏に師事しました。次世代の音楽家の指導にも力を入れており、ニューメキシコ州で毎年開催されるサウスウェスト・トロンボーン・カンファレンスの創設者でもあります。ゲスト奏者、クリニシャン、ソリストとして世界中で活動しており、アメリカ国内はもちろん、韓国、メキシコ、カナダでも演奏経験があります。今回が日本でのデビューとなります。インディアナ大学やフロリダ大学でも客員講師を務めた実績があります。ソリストとしては、ジョージア州のコースタル交響楽団とともにザクセのトロンボーン協奏曲を演奏したことがあります。現在は、サンフランシスコ音楽院、サウスウェスト・トロンボーン・カンファレンス、サウスイースト・トロンボーン・シンポジウムで講師を務めています。2017年にはツェルマー、ITAクラインハマー、ITAカルテットの各コンクールで優勝し、2016年にはニューイングランド音楽院のトゥアジェー奨学金およびタングルウッド音楽祭奨学金を受けました。アルティメットプラス、エドワーズ、ペックカスタムデザインなどのアーティストとしても知られています。音源作品としては、サンタフェトロンボーンズによる「Tres Amigos」や、2025年にリリース予定のデビューソロCD「In Dreams」などがあります。公式Webサイト:cbtrombone.com